漫画ネタバレ

女王の花【9巻】ネタバレ!曾国の光と影

亜姫の機転によりなんとか危機は脱したものの、曾国第一王子は亜姫を諦めようとしない。

その最中、亜姫は曾国第一王子が兄である長子を暗殺した可能性があると知る。

その証拠を手に入れるために旅立つ薄星。

そしてそこには、白い髪の女忍びと曾国第一王子に瓜二つの人物が・・・?!

>>8巻ネタバレはこちら!

【女王の花】9巻(23話~25話)のネタバレを紹介します!

 

女王の花【9巻】ネタバレ!

女王の花9巻23話ネタバレ

「私のこの顔を知ってるということは、胡人 お前は弟を知っている。」

薄星は3年前に死んだはずの曾国元第一王子が目の前に現れ頭が混乱しました。

でも、亜姫のためには自分の身の安全とかそんなことどうだっていいと思った薄星は

剣を抜きこう言いました。

「俺の主の役に立ってもらう。俺と一緒に来てくれ」

そして翠蝉もまた剣を抜きました。

その姿を見た光はこう言いました。

「・・・お前は翠蝉に似てるね。」

翠蝉も薄星も「は?」と言う顔で光を見ました。

「美しいって言ったのさ」

ーーーーーー3年前・曾宮

翠蝉は雇われ、光を暗殺するために宮殿へやってきました。

しかし、兵に気付かれ終われた翠蝉は高いところから足を踏み外し

一気に下まで落下してしまいました。

目を覚ました時に、翠蝉の顔を覗き込んでいたのは光だったのです。

翠蝉は起き上がりましたが、自分が何のためにここにいるのか

名前も覚えていないのです。

「私はなぜここにいる?」

翠蝉が何か思い出しそうになった時、

光の後ろから細作が忍び足で襲って来ようとしました。

翠蝉は思わずその細作を切りつけ殺しました。

「助かったよ」

そう言われた翠蝉は

「違う。お前のことなど助けた覚えはない。

こちらに向かってくるものを敵と判断し、身体が勝手に動いた。それだけだ」

と答えました。

そして光は名前の分からないこの女子に「翠蝉」と名をつけたのです。

「お前のとりあえずの名だよ。ないと不便だろ?

”蝉”は幸運と再生を司る生き物と言われている。

それに、突然道端に落ちてることろとか・・・・」

【・・・よし 殺すか】

そういった意味かと思った翠蝉は殺意が芽生えました。

「あ!まだ私のほうが名乗ってなかったね。

私はこの西宮一画の主、曾国第一王子である」

・・・それから光は翠蝉に宮女の衣装を与えました。

「翠蝉には衣を送りたくなるんだ。

その綺麗な髪や眼の色に良く映えるから」

そう言ってくる光に翠蝉はこう聞きました。

「王子は・・・初めて会った時からそうだ。

この白髪と金眼を気味悪く思わないのか?」

「別に」と答える光に翠蝉は妙な奴だなと思いました。

「翠蝉が来てくれてから私はとても楽しいよ」

それから光は文字や色んな事を翠蝉に教えてくれました。

・・・ある日

「おい 書庫で寝るな王子。踏みつぶすどころだったじゃないか。

今日は外に出てるんじゃなかったのか?」

翠蝉がそう言って、書簡の下で居眠りする光を蹴りました。

すると・・・

女 俺を足蹴にするとはいい度胸だ。

気に入った。首を置いていけ。

白い髪に金眼か・・・見て楽しむ分には悪くない」

と言って剣を抜いてきたのです。

その姿と放つ”気”が光と違いすぎるのと、背が光より低いので

「縮んだ・・・?」

と翠蝉は聞きました。

「おい 誰がチビだ。全く あいつは下にどういう教育をしている。

一向に戻ってこんし、無駄足だったな。」

それを聞いて、翠蝉はやはり別人だが似ているので血族か?と思いました。

「女 どういうつもりで光のもとで過ごしているかは知らんが

この曾宮の内情くらい頭に入れておけ。

俺はこの国の第二王子だ。

もっとも すぐ第一王子になるつもりだがな

ーーーその夜、

「あのチビ気に食わん」

翠蝉がそう言うと、光が笑いました。

「旦のことかい?ひどいなぁ~あれで旦は気にしてるんだよ。

ほかは完璧だからね。文武に優れ人気もある。

旦を産んだ妃はこの国の有力な家の出だから後ろ盾も厚い。

私の母はね・・・旦の葉はとは別。もう死んでいる。

土国から輿入れした人だったが・・・

土王が養子という形にして送り出された妃だった。

だから元々の身分はそう高くない。

更に土国が武力外交を繰り返すようになって

曾国は土国との同盟を放棄せざるを得なくなった。

残った私は取り扱いに困る第一王子となってしまったのさ。」

その話を聞いた翠蝉はだからあの時刺客が光を襲って来たのかと分かりました。

「本当はね、私が退位できればいいのだけど

表向きなんの非もない者をそうするわけにもいかないのさ・・・

旦のほうがずっと相応しいと思うのだけど」

そんな事を言う光に翠蝉は

「馬鹿か!どこまでお人好しなんだ!」

と怒りました。

ーーーその頃

「王子 なぜ第一王子のもとへ行かれました?

あの方に死んでいただくよりほか道はない事とあなたは一番御存知のはず。

この期に及び話し合いなど無用。

あのことはこの爺に御一任ください」

爺がそう言って来たので、旦はこう聞きました。

「お前・・・俺に無断で細作を放ったな?俺の力を侮るか?」

そう聞かれた爺は「放ちました」と答え、

「けれど腐ってもあの方は曾武の第一王子。

あの穏やかな容の下にはこの国屈指の剣技と土国の血が潜んでいるのをお忘れなきように。

生かしておけば必ずあなたの害となります。」

と言いました。

「・・・知っている。そもそも俺はあいつが嫌いだ。

俺があいつだったらたとえ苦境にあろうとも、必ず玉座を勝ち取ってみせる。

脳あるのにその脳を隠し、全てを諦めたりしない。

弱さは悪だ・・・!

強くなってみせる・・・誰よりも強い王に俺はなる・・・っ!」

そう言って旦が唇をかみしめると、爺がこう言いました。

「臣をどうかお使いください我が王。

ただ・・・刺客の工作が少し遅いようで・・・いえ、

あ奴らとてこちらの命令を違えると己の命はないとわかっていましょう

ーーーその後、爺が部屋に帰ろうとすると・・・

「爺 その扉をいま一度開けろ」

翠蝉がそう言って爺の背後から剣を首に当てました。

「狗めが トチ狂うたか」

「チビはその中だな。第一王子にいらぬちょっかいを出さぬよう話をつけるだけだ」

翠蝉がそう言うと、爺は鼻で笑いました。

「話だと?狗が人がましい口を利くな。

命じられたことをやればいいのだ

”命じられた”という言葉を聞いた翠蝉は、頭にが?浮かびました。

「どうも昼間見た時から様子がおかしいと思っていたが・・・

まさか第一王子に寝返るつもりではあるまいな?

約束を違えたらお前諸共 党は皆殺しだ。

”裏切りは死”それがお前らの掟だと忘れたわけではあるまい。

・・・違うか?”白”

その名前を呼ばれた翠蝉はすべてを思い出したのです・・・!

ーーー翌日

何も知らない光は、翠蝉を外に連れ出しました。

「市場は人が多すぎる。狙われたらどうするつもりだ!」

翠蝉がそう聞くと

「大丈夫だよ。誰も王子だなんて気づかないさ。

それよりはぐれないよう注意だよ。

離れたら二度と会えないかもしれない

そう言って光が翠蝉の手を繋ぎました。

頭からマントをすっぽりかぶっている翠蝉に光はこう言いました。

「美しいのに隠すのは勿体ない気もするんだけどね」

そう言ってくる光に翠蝉は、白髪金眼のこんな姿の子供が

どうやって生きてきたかなどお前は知るまいと思いました。

【自由などどこにもない ただ死なないから生きている そんな卑しい生だ】

「翠蝉の美しさは磨きぬいた鏃のそれだ。

相当厳しい鍛錬を積んだものだけの」

そう言われた翠蝉はこう言いました。

「それがなんだ。そんなのはまともじゃない。

女なら花のような美しさを望む」

すると、光はこう言い返しました。

「それでも美しいと私は思う。

たとえ何色の羽であったとしても、それが翼だということに変わりはない。」

さっきの市場で気付かれない様に買っておいたんだと

光は翠蝉に箱を渡しました。

そんな風に言って、そんな風に優しくしないでくれ・・・!翠蝉は思いました。

「包みを解いていいんだよ?」

そう言われた翠蝉は分かってると言いながら箱の包みを開けました。

そこに入っていたのは・・・・”刀剣”でした。

「なんとなく分かってたよ。

自分が何者なのかもう思い出したのだろう?

お前は刺客だ!その剣を抜け!!

翠蝉はその剣を手に取りこう言いました。

「いつから知っていた!!」

すると光はこう答えました。

「そうだね・・・蝉は幸運と再生を司る虫とされている・・・けど、

あまり知られてない事だが、王族が死ぬ時

翡翠で彫った蝉を咥えさせ埋葬する。「翠蝉」

つまり「死」を運ぶもの。

それを聞いた翠蝉は

「最初から知ってたんだな!知っていて私を嬲っていたのか!!」

と激高しました。

そして、そのまま光に向かってその剣を突き刺したのです・・・!

ーーー「なぜだ・・・よけられただろうが」

「そっちこそ・・・なぜ急所を狙わなかった」

翠蝉の剣は光の脇腹足立に刺さりました。

「いいかい・・・よく聞くんだ。

私にとどめを刺したら市場の西門に走れ。

逃げるのに必要なものはそこの馬屋に全て揃えてある。

自由におなり・・・翠蝉・・・

そう言って光は翠蝉の頭を撫でました。

「私を殺せばそこまで厳しい追手はかからないはず・・・

細作をやめて逃げるんだ。お前ならどこにでも飛んでいける・・・

私は・・・籠の鳥だった。

羽ばたかず ただひっそり生き死んでゆく。

それがこの曾国に王位争いという内乱を起こさせない

私なりの忠義の道と信じた。

でも、お前が現れて

ほんのつかの間だったけど楽しかった 幸せだった。

そして夢を見ることが出来たんだ。

私は羽ばたくことはできなくても・・・

この美しい生き物を地涌にしてあげることは出来るのじゃないかて・・・

泣かないで・・・さぁ、そろそろ私も自由にしてくれ・・・苦し・・・い」

生きるために百殺してきて、それが当たり前だったのに

たった一人を この目の前にいるこの人を殺すことなんて出来ませんでした・・・

女王の花9巻24話ネタバレ

「光が死にました」

旦は父の曾王に報告しに行きました。

すると・・・

「あ そ」

曾王の反応はそれだけでした。

「光はこの国の第一王子でした。

それなりに喪の仕度が必要になるかと」

旦がそう言うと

「じゃ 次の第一王子を立てなきゃねー。お前なっちゃう?」

軽い言葉で曾王はそう言うと、近くに寄るように旦に命じました。

「お前はまだ幼い。だが賢くその野心のためには何をするのも躊躇わない。いいね!

お前こそこの曾国の第一王子に相応しい」

旦が「恐れ入ります」と言うと・・・

ガッ!!

曾王が急に旦の首を絞めてきたのです。

「けどさ、お前じゃなくてもいいんだよね。

王子は沢山いるからね。代わりはいくらでもいる。

光じゃなくてもいいようにね。

んで お前の名前なんだっけ?

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曾王から解放され部屋に戻ると、爺が待っていました。

「王子 いかがなさいました?御首が朱く・・・・」

そう聞かれた旦は

「色っぽいだろ?」

と誤魔化しました。陛下はなんと?と聞いてくる爺に

”好きに計らへ”だとよ。

我が子ろ・・・それを長子をなくしてその言い草とはな」

と答えながら怒りに震えました。

「強くなりたい。

俺は代わりのきく土人形のようにはならん!!

光のようにはならん!!」

ーーーその頃

「目が覚めたか?私が分かるか?」

光は馬小屋で目を覚ましました。

「心配は要らない。きちんと細工はした。

曾国ではお前は死んだことになっている。

もう何も悩まなくていいんだ。

私が守ってやるから・・・」

涙を流しながら自分を覗き込んでくる翠蝉を見ながら

【なぜ生き延びてしまったんだ】

と光はぼーっとする頭の中で考えていました。

自分はあの時死ぬべきだったのに、なぜ助けたんだと思いながら

か弱い声でこう翠蝉に願いました。

「このまま・・・わたしを ころしてくれ・・・」

自分がまだ生きてると知れたら旦の立場は危うくなる。

旦の次は別の王子・・・泥沼の王位争いはこの国を大乱へと導くだろうと思ったからです。

その言葉を聞いた翠蝉はこう言いました。

ふっ ふざけるなっ!!

お前は自由になりたかったんだろう?!

お前を殺そうとした国がそんなに大事か?!

私と逃げるより死を選ぶと言うのか?!」

すると光は

「そうだ」

と一言答えました。

「愚か・・に見えるだろうが・・・

私はこの国の第一王子である・・・この国を害する者にはなりたくない・・・

そ・・・れが役立たず王子だった私の・・・

最後に残された矜持である・・・ゆるせ」

翠蝉は涙を流しながらそれを聞いて「いやだ!」と心の中で叫びました。

「お前はなぜなんだ?人の事ばかりで。

なのに誰もお前に感謝するどころか、気付きもしないじゃないか。

こんな・・・こんなの報われない

 

「・・・翠蝉 私は幸せ者・・・だ。

こ・・・の広い天地でさい・・・ごに私のために泣いてくれる者に巡り合えた。」

十分だというと、光の手は力が抜けていきました。

その手をぎゅっと握りしめて翠蝉はこう言いました。

「だめだ!!死なせないぞ!!

お前は嘘つきだ!!こんな終わりが幸せなはずがない!!

死にたいというのなら誰の目にも触れない所に

私が隠してやる!!それで我慢しろ!!」

ーーーお前の意に反しても、きっとこの先私が側にいることを

もう幸せとは呼んでくれなくても構わない。お前を生かすためならーーーー

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3年後 現在・曾国山中

「翠蝉 気にすることはない。初めから無理だったんだ。

むしろ3年の長きにわたり、よく私を隠してくれた。ありがとう」

光はそういうと、薄星の方を見ました。

【さて どうしたものか。この者の己への死すら厭わない主への忠義】

「お前の王はそれなりの人物と見受ける。何処の君子か?」

光がそう聞くと、薄星はこう答えました。

「女だよ。俺の主は亜国王女・亜姫様。

近い将来、新亜国王となられる方だ」

その話を聞いた光はこう言いました。

「亜国は確か、土妃が生んだ王子がいるはず。姫がなぜ次の王に?」

そう聞かれた薄星は

「どこの国も訳アリってやつさ」

とニッと笑いました。

「あんたにはうちの姫様のため御協力給わりたい。」

そう言われても私は死人だよ?と言う光に薄星は

「嘘つけ。袖に剣を仕込んでるくせに」

とツッコみました。

「あらら バレてたんだ。

お前は相当の手練れのようだしね。それなりの覚悟がいるようだ」

光はそう言うと、持っていた剣で自分の髪の毛を切り落としました。

「うん これで少しは動き易くなる」

翠蝉は驚いて

「馬鹿野郎!!そんなことしたら冠も載せられなくなってしまうだろ!!」

と言いました。

「私は死人でもう王子ではない。冠など不要である。

然れども、死者を揺り起こしてお前の主は何をするおつもりか。

この曾国を混乱に陥れようというのではないか?

そのような企てに私は与せぬ。

曾武の剣にておこたえいたそう」

そう言って、薄星に剣を向けました。

「あんたは自分を殺そうとした弟の味方すんのか?

うちの姫様につけば悪いようにはしない」

薄星の言葉にも聞く耳を持たなさそうな光に、薄星は覚悟を決めて剣を構えました。

ーーーーーその頃、同じ山中では

【清徹様、お預かりしたものはここに。

悪者に奪われておりましたが、珍しく2人揃って出て行ったゆえ

取り返すことができました。

亜姫様のもとにたどりつけたら褒めてくださいますよね・・・】

宮女が光たちの住処から玉璽を持ち出し、亜姫の元へ急いでいました。

その道中で朱の伝令旗が目につきました。

なんとそれは・・・土妃のものだったのです・・・!

土妃の追手がそこまで来ていることに気付いた宮女は走り出しました。

【亜姫様の仇、清徹様の仇!あの悪い女にこれを渡しちゃ駄目!!】

ーーー黄国でその頃亜姫は清逸と農村を見に来ていました。

そこで見たのは土地を棄て逃げ出そうとした農民が捕まった姿でした。

「何もあんな小さな子まで・・・・」

亜姫が近づこうとすると清逸が止めました。

「お待ちください。よもや縄を解くおつもりではありますまいな?

お優しいけど・・・アンタ誰?

ただの女っ子かい?それとも黄王陛下からこの災害を

治めることを任された御史大夫かい?

必要なのは安い情けなのかい?

御史太子が許したとなったら国中の農民が逃げる。

耕されない地が増え、米不足が進む。

逃亡したものは飢えた流民となって掠奪を始める。

・・・亡国の始まりだね。」

それを聞いた亜姫は、目を覚ましました。

「人の上に立つものは下に千の人がいる。1つ間違うのは

千間違うのと同じ・・ということですね。」

手を尽くしても地は荒れたままで、亜姫は自分の無力さを感じていました。

ーーー黄宮に帰ると、早速亜姫は宰相を訪ねました。

「ですから、このままでは人の流出止まりません。

人失くしては国は成り立ちません。短期間でよいので税を軽くすべきと・・・」

「はあ・・・」

宰相の態度に亜姫は苛立ちを隠せません。

「”はあ””はあ”では分かりません!あなたはどう思ってるのですか!!?」

すると宰相はこう答えました。

もういいですかぁ?と思っとります。

あなたは亜国の姫だ。黄人ではない。

失敗しようとどうなろうと所詮他国だ。

魯鈍に見えようろ黄子億の宰相として臣は失敗するわけにはいかないのですよ。

王陛下から御史大夫などどたいそうな役をもらっても、

臣にとっては何年も前から変わらない。

余所から来た生意気なだけの女です

そこまで言われてしまった亜姫は一人になりたいと言って、

供もつけずに高台に上がりました。

そして・・・・

あ~~~~!!なんなのよもう!!

あれもこれもそれもどれも大変なことばっか!!

己の器のなさなんて自分が一番よく知ってるわよ!!もう嫌!!

薄星のことも心配でどうにかなりそうだし・・・もう

きえーーーーーーーーー!!

亜姫がうっ憤を晴らすように1人で叫んでいると、

「いよお・・・・」

出てきにくそうに曾国第一王子が陰から出てきました。

その姿を見た亜姫は恥ずかしくて本当に死にたくなりました。

酔っぱらった様子の王子に亜姫はこう聞きました。

「曾国第一王子ともあろう方が、冠もつけず供も連れずここで何していらっしゃるの?」

すると王子は亜姫の質問には答えず、城壁へ上りました。

危ないですよ!と言う亜姫に王子は

「なぁ亜姫 考えたことあるか?

この足の下にどれだけの年月と犠牲があって自分が立っているのか。

俺は落ちない。俺に踏みつけにされて恨む奴もうるだろうが、許しは請わん。

俺は王となるべくして生まれ、王となる!!

つまらん奴の犠牲になったのだとは言わせん。

途中で落ちて全てを儀材になどせん。

それが、踏みつけてきたものへの俺なりの手向けだ

と言いました。亜姫は王子の足元にある酒の用意を見てこう聞きました。

「ひょっとして・・・どなかへのためのお酒でしたか?」

死者の喪が明けるのに3年・・・兄王子のために?亜姫はそう思いました。

「知らん知らん。もしそれでも忘れろ。

素敵な人気者の俺は1人寂しく酒などせん」

そんな風に言ってくる王子に亜姫は

「はい 忘れました」

誰にでも探られたくない心の内ぐらいはあると思いそう言いました。

「お前は良い女だな。

抱きたい女は多くても同じ目線で語れる隣に置きたい女はそうはいない」

亜姫もこの王子のことを嫌いではありませんが、亜国へ侵攻する野心がある限り

王子は自分の敵だと思いました。

「私たちは相容れません」

そう言った亜姫に王子は

「・・・そうだな。だが知ってるか?」

と言うと、亜姫に口づけしました。

「こういうのは理屈ではないらしい。俺も今知った」

女王の花9巻25話ネタバレ

亜姫は口づけされた自分の唇をゴシゴシ擦りました。

「おまっ!無礼千万な女だな!この曾国第一王子の恩寵を何と心得るか!!」

そう言ってくる王子に亜姫はこう答えました。

「あの時と同じことを言います。私はあなたのものにはなりません。」

「・・・それは俺の妃となりより女王となることがお前の望みを叶える道だからか?」

王子がそう聞くと、亜姫は

「いいえ、女王になれなかったとしても私はあなたの元へいかないでしょう」

と言い、

「それは 青い眼の犬のせいか?」

と聞かれて

「はい」

と笑顔で答えました。

「くだらん!!お前にはまだ分からんのか!!

龍には龍の生き方したできぬ!!平凡な人でいたくとも周りがそれを許さぬ!!

犬がなんの助けになる?なんのやくに立つ!!」

そう言ってくる王子に亜姫はこう言いました。

「・・・だからです。ただいてくれるだけでいい。

この世に生きていてくれるだけで。

そう思える人、あなたにはいないのですか?

あなたは寂しい人だわ

すると王子はこう言いました。

「かもしれないな。だが構わん!!俺は俺の道を選んだ。

お前は所詮王族としては変物だ。

変物に頭の固いこの黄国の爺どもが従わないのは自明の理だ。

ならば爺の支配のない宮廷以外・・・俺ならそこを攻める

それを聞いた亜姫は驚きました。

「私の役目の事で助言してくれるのですか?敵対するあなたがなぜ?」

すると王子はこう答えました。

「さあな。あぁ戯言次いでにもう1つ。

”ただ側にいるだけでいい”それは女の愛し方だ。

男は違う。男は惚れた女を守りたいと望む。

男は好いた女に憐れまれては生きてはいけない。

いつかきっとお前の存在があの青い眼の犬を殺す。

ーーーー翌朝

清逸が亜姫の部屋に行くと、寝ずに書簡を描いている亜姫がそこにいました。

「死人よりはお顔の色もよいようで」

清逸がそう言うと、

「ええ 死人よりは役に立つつもりよ。

これを届けるように手配してくれる?清逸。

できるだけ国境線に近い城邑へ数多く。

ああ・・・以前お世話になった東の高筍殿のところにも届けたほうが良いかもしれない。」

と亜姫が言ってくるので

「・・・・はて、何を始めるおつもりですかな?」

と清逸が聞くと

「虚(うそ)を操る」

と亜姫が答えました。

「今この国で起きている問題は何かしら?飢饉重税による圧政?

いいえ それらはまだ起きてないわ。

人の心の虚・・・飢えて死ぬのではという不安。

なあらば食料はあると思わせればいいのよ」

ーーー《金と人を国境近くに集める》----

そのように書かれた書簡を見て、清逸はピンと思いつきました。

「人と金が集まる所にはそれを目当てに物が集まる。

黄国内だけでなく、高値の取引を狙い他国からの食糧が集まるはずよ。

あら 不思議、食糧不足なんてあるのかしら?」

亜姫のその話を聞いた清逸は

「お見事!!」

と言いましたが、資金の事が気になりました。

さすがに疲れたから、その後で考えるわと

やっと食事に口を付けました。

「薄星に会いたい。薄星はちゃんと 食べ てる かし・・・・」

亜姫はそう言うと、そのまま眠ってしまいました。

その姿を見た清逸は恐るべき才はお持ちだが、たった18歳の女の子だと思いました。

「今はお休みください亜姫様。あなたの戦いが真に厳しくなるのはこれからですから」

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その頃曾国では亜姫と光が戦っていました。

【速い!右・・・違う!!左!!

短剣で受け止めた薄星に光は「見事!」と言って驚きました。

そんな時・・・

ガラガラガラ!!

つり橋が突然崩壊しました。

「新手か?!ここはまかせて王子逃げろ!!

あれは敵が罠にかかった音だ!!多勢に反応するように仕掛けた罠だ!!

多くに知られてしまってはもうここを守りきれない!!」

翠蝉がそう言うと、光はこう答えました。

「いや・・・てゆーか抜け道知らないんだ。

私、山下りたことないから」

それを聞いた翠蝉は「なんじゃそりゃ!!」と発狂しました。

「翠蝉・・・いや あのね。

私ってモテモテだねぇ」

翠蝉と薄星が光の方を振り返ると、賊に首に剣を当てられた光がそこにいました。

「ああもう!!」

そう言うと、翠蝉と薄星は瞬時に賊を切り殺しました。

「2人とも・・・見事だ!」

薄星はそれより、残りの敵を確認したいので抜け道を教えろと言いました。

ーー抜け道に行く途中、敵の本隊は罠でほぼ潰されたのを確認しましたが、

上手き行き過ぎているのでおかしいと思いました。

「あれを見ろ」

翠蝉にそう言われ、薄星が敵の亡骸を見ると、首に短剣が刺さっていました。

「こいつらが罠にかかった後、追いうちを掛けてものがいる。

誰だ?味方か?」

すると・・・

「おお!さすが「白」ちゃん!目端がきくね。

俺はいつだっていい女の味方だよ。ついでに大将もな」

そう言って崖から落ちたはずにジャハルが現れました。

「ジャハル!無事だったか」

ジャ張るがそれを見ろ!と言った方向に目を向けると、

亜国の旗がありました。

「こいつら亜国の者?!」

すると、ジャハルはこう言いました。

「そうさ。俺達を追って曾国第一王子が差し向けた曾兵じゃない。

このきったねぇ女にあるみたいだぞ

そう言ってあの宮女を引っ張り出しました。

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黄宮では亜姫が薄星のことを考えていました。

しかし、薄星は今頃決死で戦っていると思うと

自分も負けてられないと身を奮い立たせました。

「清逸 宰相に会いに行きます!」

ーーー宮殿内では、亜姫に宰相が相当おかんむりだという噂が広がっていました。

「こんなことで食糧不足は回避できない!!

余所から、まして商人たちが運んできた米の値がどれだけ跳ね上がるか!

買えるのですか?その米を!!

その資金を捻りだしていただけるんでしょうな!!」

怒鳴り散らす宰相に亜姫がこう言いました。

「逆に聞きますが、私がそんなにお金持ちに見えるのだとしたら

あなた国の心配より、ご自身の眼の心配をしてほうがいいわ」

亜姫がそんな事を言うので、更に宰相が激高しました。

「やはりあなたは黄国にとって災厄でしかない!!」

そう言われた亜姫は

「では何もしなければいいというの?飢饉が始まってからでは遅すぎる!!」

と言いました。すると宰相は

「そのような民は元より質の悪い者。どこぞで野垂れ死ねばいい

というのです。そんな風に言ってくる宰相に亜姫は

「それは違う!!誰もが貧すれば鈍するのです!!

したくなくても恥と思っても悪い事をしてしまうこともある。

私はそれを経験で知っています!!」

と幼いころの自分を思い出しながら言いました。

「卑しい考えですな」

そう言われた亜姫は、土妃にいつか言われた言葉を思い出しました。

「酷なことを言うようですが・・・あなたは王族としての品格がないのです。

曾国の第一王子、あれは王族という血がはぐくんだ生粋の龍です。

あなたは決して王子には勝てないでしょう

そんな風に言われた亜姫は、宰相にこう言い返しました。

「・・・宰相、ありがとう。おかげで自分が何者か思い出したわ・・・!」

内に秘めた怒りをあらわにしたその表情に、宰相がゾクっとしました。

「そうよ。私は”何も持たないもの”だった。母を殺され、父に捨てられ

国を出され特別な才も臣下もなく、

私の手に残ってくれたのは胡人の少年だけだった。

宰相集まってきた米は買うわよ。

ただし、適正な値で。

そのぐらいの余剰資金は国庫にあるでしょう。

今、米はぞくぞくと集まっている。

物があふれれば値上がりは止まり、逆に下がってくる。

私は逐一地方から報告を貰い、買い時を待っている。」

すると、幾人もの役人が米の値を交代で亜姫に申し上げに来ます。

「亜姫様!東部 高筍様より60です!!」

亜姫はまだ高いわと言います。

「宰相はひとすくいの米がいくらするかご存知かしら?

でも私はだいたいの値を知っている。

商人の邸にいたし、農地も廻ってみたから。

売り手だってそうそう安く売れるわけがない。

米を運ぶのだって運賃がいる。

人を介せば仲介料がかかる。

さて南部から西武までのだいたいの運賃はいくらだと?」

だからそんなのは自分の仕事ではないという宰相に亜姫は掴みかかります。

「いいえ!考えるの!私は王子のような天才はない。

それどころか何もないつまらない女よ。

経験から学び、できるだけ知識を得てこれしかないの。

天才が一で思いつくものを凡人は百、いえ千考えなければ駄目!」

そして米の値はどんどん下がっていきます。

「亜姫様60!!」「58」「56」「55」・・・

 

「経験と努力が天才をも超えるのを見せてあげる。

何千篇、何万篇の情報の中から答えを導き出す。」

 

「56」「54」「53」

 

「そこで買って!!」

亜姫がそこが安定するギリギリの値だわと役人に言いました。

「この読みが外れ、食糧不足が悪化するようなら

私の首を亜国の土妃に差し出して。

きっと高値で買ってくれるわ。財政の足しにはなる。

宰相は・・・「失敗しようと所詮他人事」と私の事を評したわね?

失敗したら人は死ぬ・・・私はそういう道を歩いて来たわ。

お気楽な決断など、ただの一つもなかった

亜姫はそう言い捨てると、その場を出ていきました。

【なんてことだ・・臣は見誤った。見誤ってしまった。

こいつは・・・この人もまた

龍だ!!

亜王と黄妃様が生み、乱世が育てた純血の!!】

宰相は心の中で自分の愚かさを反省しました。

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この困難を乗り切れた様子の亜姫に曾国第一王子が声を掛けました。

「これでお前の望みは1つ叶えられたわけだ。

不本意だが父王から曾国に戻るように命じられた。

確かにここに長居しすぎたな」

そう言って来た王子に、亜姫は「勝った」というキラキラした顔で王子を見ました。

「もう敵にならなくて良いかと思うとほっとしました。

あなたのこと嫌いじゃなかったから」

亜姫がそう言うと

「知ってた とっくに」

と王子が言いました。

あとはもう片方の玉璽を手に入れ、この国から兵を借り

亜国に戻ることが出来たら亜姫の願いは叶います。

「人は 愛しい者が喜べば喜び、悲しめば悲しいのだという。

お前は今喜んでいるのだろう・・・?ならば俺は・・・」

王子はそう言うと、亜姫の首辺りを殴り気絶させました。

やはり人ではないな。俺は龍だ。

お前が悲しもうがたいした問題ではない。

曾国に連れて行くぞ。お前が必要だ。」

付き人が気絶した亜姫を運ぶ王子に

「王子!臣が抱え・・・」

と言ってきましたが、

「要らん。これに触れるな」

と言って眠っている亜姫の額に口づけました。

「眠って休んでおけ亜姫。これより先は化物の巣。

何が起きるか分からない曾国だ」

 

女王の花【9巻】感想

亜姫は努力の天才。女だからって見くびっていた宰相に

ぎゃふんと言わせたところはカッコよかったですね♡

でも頑張りすぎるがあまり、寝るのも忘れて

ひたすら机に向かうその姿は見ていて心配になります。

清逸も休めと言ってやりたいけれども、それもできないぐらい

亜姫の立場は危ういものなのです。

しかし、落ち着いたと思ったのも束の間・・・

今度は亜姫は曾国第一王子によって曾国に連れ去られてしまいます。

このまま妃にするのか、果たしてどんなことが起こってくるのか

ハラハラドキドキしちゃいますね!!

まとめ

女王の花の9巻ネタバレを紹介しました!

やっと薄星と宮女が会えました。

女の手にはあの国璽が・・・!これを早く亜姫に渡さないと

曾国でえらいことが起こりそうな予感です!!

次回の話の続きが気になります!

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