漫画ネタバレ

女王の花【11巻】ネタバレ!新曾王の即位

土妃が曾王と結婚し、同盟を結ぼうとしていることを知った亜姫は

曾王へのクーデターを企む王子に協力し、自ら曾王と結婚する道を選ぶ。

一方、薄星は死んだことにされていた曾国の全第一王子・光と彼を守る女忍び・翠蝉と共に

亜姫救出のため曾国に入る。そして、曾王と亜姫の婚儀が始まる中・・・・?!

>>10巻ネタバレはこちら!

 

【女王の花】11巻(30話~32話)のネタバレを紹介します!

 

女王の花【11巻】ネタバレ!

女王の花11巻30話ネタバレ

「3国より、土国使殿・黄国使殿・そして亜国から次の亜王となる亜姫殿。

よくぞ我のために集まってくれた!我が新曾王だ!

3国代表諸侯お集りのところ、新王の即位を承認していただこう!」

王子が皆の前でそう言うと、大夫たちはざわつき始めました。

「馬鹿か・・・そのような望みこの儂が許すと思うてか」

曾王にそう言われた王子はこう答えました。

「望み・・・?違うな。俺はのこれはそんなものではない

これは ”渇望”だ!!

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その昔

旦は第二王子として生まれました。

それは生まれついての2番手と同義でした。

”天賦の才”光はその塊のような奴でした。

宮中での立場が弱く目立たないため知られていませんでしたが、

六芸全てを師もつけずに修めていました。

それを知っているのは旦と曾王だけでした。

そして、旦にはそんな才はありませんでした。

確かに並みよりは優れていたかもしれませんが、ただ「それだけ」でした。

努力しても届かない領域があると

真に努力したことがある者にしか分からない事を旦は感じていました。

光の母は土国から輿入れした妃でしたが曾王から疎まれていました。

対して旦の母親はこの国の宰相・姜家から嫁いだ妃でした。

そして光の母親曾王に疎まれ、粗雑に扱われ死んだのです。

曾王には考えがありました。

当時10を超えていた王子は皆は張り合うように仕向けたのです。

それは王子同士の殺し合いでした。

”己こそが唯一無二 誰も頼らず誰も信じぬ”

そう考えていた曾王は、身内であれ裏切るものもでる。

自分の玉座を狙ってくるような王子になる前に殺してしまえ・・・と。

そして曾王が一番厄介だと思っていたのは

第一王子の光と、第二王子の旦の2人でした。

頭の切れる2人は一番曾王にとって邪魔者だったのです。

なので、曾王が1番望んでいるのは光と旦の潰し合いでした。

曾王は旦なら買い殺せるとそう思い、ある日呼び出し光を”殺せ”と命じました。

ーーー「そんな話をなぜ私に教えるんだい旦?」

旦は光に曾王に言われた事をすべて話しました。

「だって・・・何か考えなきゃまずいだろ!!このままだとお前殺されるぞ!」

旦がそう言うと、光はこうお願いしてきました。

「こんなのちょっと情けないんだけど・・・

楽に死なせてくれ

その言葉を聞いた旦は「ふざけるな!!」と逆上しました。

すると、光もまた声を荒らげました。

ふざけてるのはどっちだ旦!!

私に言えばこの事態をどうにかできると思ったのかい?

一晩悩んでどうにもならなかったことを丸投げして楽になりたかったかい?

・・・10年だ。物心ついて10年、私は苦しんだ

光の目から涙がこぼれ落ちました。

「この状況をどうにかできぬかと抗い、知識を身につけ武芸で身を護ってきた。

全て無駄だった。第一王子に生まれながら疎まれ、

母に満足な手当てもさせず死なせてしまった・・・・!

私は・・・・私は何もできない!!出来ないんだ旦!!

殺せ・・・そうすれば少なくとも旦だけは生き残ることが出来る。

お前は諦めるな・・・一度諦めることを自分に許したら

それは習慣になってしまう

そう・・・後ろ盾が何もない旦には、

どう努力しても何も変えることができなあかったのです。

そして光は未来のある旦に自分の願いもすべて預ける覚悟でこう言ったのでした。

ーーーお前は俺最高の兄であり、友だった

さよなら 兄上ーーーー

この日初めて2人はお互いを抱きしめました。

「・・・光 頼みがある。俺のために死んでくれ!犬死にはさせんと誓う・・・・!」

【俺は弱い 光の強さに及ばず、王に逆らう術すら持たない】

数日後、爺から光が死んだと知らせを聞いた旦は

「そうか・・・これからは俺が第一王子だ」

と言いました。

【死んでたまるか 天賦の才がないなんて言い訳はもういらない】

そんな時、内部から曾王への不満を言うものも増えてきました。

その話を耳にした旦はこう言いました。

「俺についてこれるか」

それから好機が巡ってくるまで耐え続けると心に決めたのです。

ーーー数年後、

曾王は自分の妃に亜姫が欲しいと旦に言ってきました。

「い・・・や、これは好機だ。これで王の懐深くに潜り込める。

亜姫を攫うぞ」

そうして王子は亜姫を攫い、クーデターを起こすために力を貸してもらったのです。

”あなたはさみしい人だわ”

亜姫にそう言われてしまいましたが、

この日この時を掴むためなら自分は幸せすら要らない!

旦はそう思ったのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「我が新曾国王だ!!」

大夫たちが、民衆がみんな沸き上がりました。

【聞こえるか・・・光・・・・!】

自分達の悲願がやっと叶えれたと、心の中で光を思い出していました。

その頃、光もまた都に入っており

民衆たちの声を聞き、旦がようやく成し遂げたことが分かりました。

ーーー曾宮では、各国の大使に意見を聞いていました。

「おそらく我が王ならばお認めになるかと」

土国使がそう言いました。

それを聞いた旦は土国は今の王に良い感情を持っていないから予定通りだと思いました。

「黄国もまぁ・・・亜姫様が賛成なさってるっつーんならね」

黄国使の清逸もそう答えました。

すると、曾王がこう口を開きました。

「待て!そこの小娘。どさくさに紛れて”次の亜国王”と言ったな。

今の亜国を治めているのは土妃のはずだ!!その土妃が認めたのか?!

お前は国の代表足り得ない!!

こんな承認の儀は成り立たん!!」

するとその時・・・

「どうかな 成り立つと思うな」

そんな声が聞こえたかと思うと、天井高くから薄星が下りてきました。

「姫様 遅くなりました。

探していた片方の玉璽はここに」

突然現れた薄星に抱き着きそうになった亜姫を旦が引き止めました。

「待った。馬鹿かお前は!

諸侯集まるこんなとこで奴隷に抱きついて立場を危うくすんな!!

んなもん後でやれ!俺の見てないところでな。面白くない。」

そう言って寂しそうな表情で単は亜姫を見ました。

亜姫は薄星から袋を受け取るとこう言いました。

「御苦労でした薄星。」

そして曾王の目の前に行き、亜姫は自分の持った袋も取り出しました。

「これは私が正当な次の亜王である証。

あなたがおっしゃった土妃は偽物の王としかなりえない証。

この玉璽を持つ亜王が新曾王を認めます!

速やかに譲位なさいませ」

2つ揃った玉璽を曾王の前に堂々と差し出しました。

それを見た清逸も驚いて、これは亜姫の亜王即位も認め場にもなってしまうなと言いました。

「・・・聞いての通りです。現王には退位していただきたい。

ゆめ抗戦などお考えになりませんよう。

都だけでなく地方も俺の意を汲んだものが既におさえてあります。

お静かに暮らしていただく限り、危害は加えません」

旦が曾王にそう言うと、

「それで終わりか?そっか・・・

んじゃ もういい?

曾王が笑いながら言うと、門扉が破られました。

「甘いわ。お前如き丸ごと信用して側に置くわけがなかろう。

いざという時の備えぐらいある。」

じゃあねと言って、曾王が逃げ出しました。

ーーその頃、外にいた翠蝉は兵があわただしく

展開している様子をおかしく思いました。

曾王は城は一度捨て、抜け道を通り南門へ出ようとしていました。

すると・・・・

「ん?何奴?」

門の前に立っている人影が見えました。

「・・・鬼(幽霊)に名など無い」

そこにいたのは光だったのです・・・・!

「お前 まさか?」

驚く曾王に光はこう言いました。

「王よ あなたの時代は終わった。

その足掻きはもはや内乱を生む害悪としかならない。

御命頂戴させていただく」

【旦 私は卑怯だった。君1人にどれだけの主にをあずけてしまったのだろう。

たった独り どれだけ苦しい戦いだったろう】

これだけの人数を相手にできると思うか!と言ってくる曾王に光はこう言いました。

「問題ない。何人いようが私の狙いはただの1人。参る!!」

【弟よ いや我が王よ!!この命と勝利を捧げる】

 

女王の花11巻31話ネタバレ

「王子が約束の場所に来ない。お前何か見なかったか?」

宮殿から亜姫と一緒に出てきた薄星に隠れていた翠蝉が声を掛けました。

【これが例の姫君・・・なるほど美しいな。

嫌になるくらい綺麗な黒い髪と眼だ】

翠蝉は自分の姿をマントで隠しました。

すると、

「だめ!布を取って顔を見せて!!」

と亜姫が言いました。そう言われた翠蝉はマントを脱いで

その姿を現しました。

「なんてこと・・・真っ白。眼が金色だわ・・・」

翠蝉があんたに比べりゃ気味悪いだろうさと思っていると、

亜姫は翠蝉に近づいてキラキラした瞳で見つめてきました。

「見た?!薄星!!綺麗!!白!金!ぴっかぴかよ この人!

おまけにすごい美人よ!ホラホラ」

色んなところを触ってくる亜姫に翠蝉はこう言いました。

「なつくな!!危ないって気づかないのか刺すぞ!!」

それはないわと言う亜姫に勝手に信じるなと翠蝉が言うと・・・

「あなたじゃない。薄星が私に危険な者を近づけるわけがない。

薄星を信じてるの」

それを聞いた翠蝉は亜姫は光に似てると思いました。

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曾王が抜け出した宮殿は大混乱を極めていました。

「やめよ!!すでに大勢は決した!!

これ以上の曾人同士の争いは無益!!剣をひけい!

今我に降れば不問とす!この新しい曾国王に従え!!」

旦はそう言ってその場を収めようとしましたが、

今だ全王を捕らえたという知らせが来ないので、苛立っていました。

「ん?知らせか」

旦が振り向くと、そこには翠蝉が旦の背中に剣を向けていました。

「違うようだな」

「王子はどこだ?」

そう聞かれた旦は何を言ってるのかと思いました。

振り払うと、翠蝉のマントが取れ

その顔が露になりました。

「見覚えがあるぞ。その髪・・・その眼・・・忘れるものか。

久しいな・・・細作!3年ぶりか

旦がそう言うと

「王子はどこだ!!またあの人の命を奪う気か!」

と翠蝉は言いました。その言葉を聞いた旦はピンときました。

「おい・・まさか、生きてるのか・・・?

光は生きてるのか・・・?

そう翠蝉に聞きました。

「おいチビ!!」

答えない旦に翠蝉がそう口を利くと、

「誰がチビだ!!”曾王陛下”だ。

それになるために俺は全てをかけてきた。

何年も何年も耐え・・・今はその大詰めだ。邪魔はさせん。

光の話はあとだ!」

と旦が言いました。すると・・・

「いや、今するんだ。じゃなきゃその首はもう口をきけなくなる」

そう言って翠蝉は旦の首に剣を当てました。

「やりたきゃやるがいい。俺が死んでも光がいる。

ったく糞が・・・まさか生きていたとはな。本当にムカつく野郎だ。

俺に面倒を全部押し付けやがって。

俺が死んだりしたら必ず光を新王とせよ!!

いつなら俺と同じ思いでこの国を建て直す!!

・・・それなら俺が死んでも構わんさ。

あいつが生きてた・・・ちゃっかりこんないい女をたらしこんでな。」

するとその時、王を見つけたと報告が旦の元へ入ってきました。

誰の兵が足止めしてるんだ?と旦が聞くと・・・

「それが・・・鎧もつけてない断髪の男がたった1人で

と答えたので、それを聞いた翠蝉はすぐに光だと気づきました。

―――その頃、亜姫は薄星にこう話していました。

「薄星、足手まといを承知でお願いします。

私も連れて行って。この曾国の内紛の結末、

私も見届けなきゃいけない気がするの」

旦も翠蝉も伝令に言われた場所に急ぎました。

ーーー光はたった1人、前曾王の兵士たちに立ち向かっていました。

思ったより自分の身体は弱ってるなと思いながら、

もうすぐ日が暮れてしまって王を逃してしまえば

旦の勝利は遠くなってしまうと焦りが出始めました。

そんな光の目の前で、前曾王がニヤッと笑い逃げようとするので、

光はそれを追いかけようとしました。

その時・・・!

ドスッ!!

光の背後から襲って来た兵を翠蝉が倒しました。

「馬鹿野郎!!死にたがりもいいかげんにしろ!

何が「都に見に行くだけだ」だ!嘘つき野郎が!」

そう言って怒られてしまった光は

「は・・・はは いやぁ」

と言っていい訳が見つかりませんでした。

「翠蝉が私に本気で怒るのを久しぶりに見たなぁ。

山にこもってから翠蝉はいつもどこか申し訳なさそうで遠慮がちだった。

私に負い目を感じて悲しそうだった。

この国の争いに巻き込んで詫びなければいけないのは私のほうだったのに。

お前を自由にしてあげられなかった。

お前が側にいてくれることが心地よすぎて

どうしても離れろとは言えなかった。でももういいんだ。

今日ですべてが終わる。今度こそ 自由におなり

光にそんな風に言われた翠蝉は涙が溢れ出ました。

「馬鹿か・・・こんな時に・・・力が抜ける。

それに私はとっくに自由だ。

これからも自由にお前にずっとつきまとってやる!

ざまーみろ!」

すると・・・門の所に弩兵が集まってるのを翠蝉は見つけました。

【あれは腐れチビ!どうして?!この一団ごと射にかける気か?!

王子 間に合わないっ!

兵が矢を放った瞬間・・・!翠蝉は光の盾となったのです!

「やめ やめよ!!誰が射よと命じた!!

あの2人ごと殺す気か!!」

旦は必死に止めました。

「殺す気ですよ?」

そう言って爺が言うので、旦は頭に血が上りました。

「この!その皴首切ってくれる!!」

爺は旦にそう言われると、いけしゃあしゃあとこう言いました。

「ええどうぞ!臣はあなた様をわが王にと決めた日、命は預けております。

王とするためなら鬼畜にも堕ちましょう。

あの者が生きていては不利となります!

あなた様の御心を踏みにじろうとここは譲れませぬ!!」

【なんでこうなる!!】

糞!と思いながら、前王を捕らえることが先だ!追え!と兵に旦は命じました。

矢に倒れた翠蝉を抱えながら膝を落としている光を見ながら

【光 許せ】

と旦は心で謝りました。

ーーー「王子・・・は無事 無事か・・・?」

翠蝉が血を吐きながら今にも消えそうな声を出しました。

「翠蝉!!」

そこへ亜姫と薄星が追いつき、2人を見つけました。

「白!!白聞こえるか?安全の所まで少し動かすぞ?

城外にはジャハルもいる。あいつなら何か薬を持ってるはずだ」

薄星はそう言いましたが、深手を負っている翠蝉の姿を見て

これはもう間に合わないのが分かりました。

光が翠蝉を抱きかかえると、

「あっち・・・あっちの門のほうへ・・・」

と翠蝉が言いました。

 

「いや でもあっちに行くと城外には出れないよ。

宮殿の方へもどってしまう」

光がそう言いますが、いいからと翠蝉が言うので

言われまま光は宮殿の方へ戻りました。

ジャハルを連れてくるよ!と薄星はその場を離れ急いで宮殿を出ようとした時、

翠蝉が声を出しました。

「王子」

「なんだい?」

「じゃあ ここでお別れだ もう行け・・・」

「何を言っている!!」

その言葉を聞いた光は怒りました。

「今なら弟を追いかけられる。

王子はこの国を見届けたかったんだろ?」

翠蝉にそう言われた光は

「そうだけど!それが終われば私はこの国で思い残すことはなくなる。

もういいんだ!だから2人で出て行こう。

西なんてどうかな?西の果てには見たこともない眼や髪の色の人が住むという。

水を飲まない馬だっているそうだ。

こことは全然違う不思議な地。行こう」

と翠蝉に話しました。それを聞いた翠蝉が

「あぁ いいな・・・」

と行き絶え絶えに返事をしました。

「きっと私達が何者だろうと気にするものはいない。

翠蝉だって目立たない行きたい所に自由に行ける。

翠蝉ばかりに働かせはしないから。

約束だ!体を治したらすぐ行こう!」

翠蝉は亜姫と薄星の方を見ました。

【青い眼の犬 もうお前が羨ましくないんだ

私も手に入れたから】

翠蝉は光の手をギュッと握ると涙を浮かべながらこう言いました。

「先に行って待ってる・・・絶対に待ってるから ゆっくりきて・・・」

そう言うと、翠蝉はゆっくり目を閉じ息絶えました・・・

女王の花11巻32話ネタバレ

「翠蝉 すまない・・・こんなつもりじゃなかった。

こんな終わり方。すまない・・・

もとお早くお前を手放すべきだった。こんな

不幸のまま死なせてしまった・・・」

涙を流しながら、翠蝉の亡骸を抱きしめる光に

薄星が近寄り、胸倉をつかみました。

「てめえ 白の何を見ていたんだ。

こいつが一度でも「自分は不幸だ」なんて言ったか?!

てめえに恨みがましいことを言ったか?!

白はな”一瞬でいい”って言ってた。

あんたが白のこと一瞬でも大事にしてくれたことが幸せだって。

”その一瞬を永遠に変えて生きていける”って。

他の誰がどう思おうと、あんただけは白が望んだように生きたんだって知っててくれ。

「かわいそうに」なんて憐れみながら思い出さないでくれ。

一緒にいれてほんのちょっとでもいい。

白といた時が幸せだったって思ってくれたらいいんだ。

あんたたちみたいな身分の人に俺達が残せるものなんて

そのぐらいしかないからさ・・・・

そう光に話す薄星を見た亜姫は、自分はなんて愚かなんだろうと思いました。

【人はみな死ぬ だけど・・・】

「死んだ者はもう戻りません。が、死者を心の中で

生かすことができるのも殺すのもあなた様なのです。

さぁ お立ち下さい」

亜姫が光に声を掛けると、

「あぁ あなたが亜国の姫君だね・・・

お目汚しをしてしまったね。改めて挨拶させていただく。

私は・・・私は・・・・いや

今度こそ私はもう何者でもないな。

光はそう言うと、翠蝉のクナイを抜きました。

「翠蝉 もらってくよ」

【再見(さらば)】

そう心で思いながら、そのクナイで自分の頬を切りつけました。

その姿を見た亜姫と薄星は驚愕しました。

「大丈夫 死ぬつもりはない。その逆だ。

これからを考えたらこの旦に似すぎている顔は邪魔だからね。

王子・光は3年前に死んだ。それでいい。

3年前の真相は闇へ。旦のためにも今後一切の詮索はお断りする。」

【今分かった。お前はずっとこんなに悲しかったんだね・・・】

「行ってくるよ。なに そう待たせはしない」

光は翠蝉にそう声を掛けると、亜姫に旦を追わせてくれとお願いしました。

そして3人は王宮へ向かうことにしたのです!

ーーーその頃、曾宮では大詰めを迎えていました。

「おやぁ 人気者は辛いねぇ。

また誰か来ちゃったようだ」

追い詰められた前曾王が見た門の方へ旦が目をやると

そこには顔に傷がついた光が立っていました。

この者は私の従者で無と申します。

私もこの場に加えていただいてよろしいですか?」

亜姫がそう言うと、

「そういうことでありましたら とりあえずは」

と爺が答えました。

「爺 兵たちをここから一旦退らせよ」

旦がそう言うと、爺は「ですが・・・」と言いました。

「問題ない。王の退路はすべて絶った。

つき従うものもすでに無い。少し手間取ったが

今度こそ詰みだ。終わりにしよう」

旦がそう言うと、前曾王は不気味に笑い始めました。

「う ふふ それで?どちらが父殺しをするんだい>

余を殺した方が罪は着るが、今後の主導権は握れるよ。

悩ましいねぇ」

それを聞いた旦が

「は!無駄だね!俺達はどちらが実権と握れるかどうかなんかで争ったりはしない。

この男の無気力さをなめないでもらおう!

俺がやる

と言いました。

「この3年地を這い生きてきた。

今更泥をかぶることになんのためらいがあるか。

兄上、もういいんだ。あなたは十分すぎる辛苦を味わって来た。

俺はもうあなたに庇われる子供じゃない。

あの日の望みは叶った。」

すると、爺が焦ってこう言い出しました。

「王子!お止めくだされ!誘い込まれ殺されます。

あまり知られていませんが陛下の剣の腕は相当なものです。

すると前曾王はこう言いました。

「あ~なんでばらしちゃうかなぁ。

段謹おまえはもともと余の側近でしょー」

すると爺はこう答えました。

「・・・陛下、かつて臣はあなたを敬愛しておりました。

あなたはこの国の素晴らしい王でした。

ですが、あなたはあまりに変わってしまわれた。

臣は陛下の忠臣とはなれませんでした。ですが・・・」

「余を殺して新しい王の重臣になりたい?」

前曾王が爺の言葉を遮ってそう言いました。

「いいよ 相手してあげる。はりきってどーぞ♡」

光はやはりここは私が行くと言いますが、旦は邪魔をするなと引きません。

そんな2人のやり取りを見た前曾王は

「それが馬鹿だというのだ。「兄弟」?「忠」?「信」?

余を真に殺したくば、なぜ一方の躰を盾とし目的を遂げることぐらいできぬのだ。

成すべきことの前には親兄弟とて捨てよ。

誰にも頼るな誰も信じるな。

天上天下に我がひとり!その気概がなくて王が務まるか!!」

と叫びました。すると・・・

「そうかしら。あなたの言うその考えがこの内乱を招いたのではないかしら。

この国の士大夫たちの多くはなぜあなたではなく王子を選んだのかしら?

あなたという王の権力を唯一無二とするためにどれだけの人を排除したの?

どれだけの有能な人材を潰し、どれだけこの国を疲弊させてきたの?

そして誰もいなくなった国で、あなたは誰の上に立つつもり?

そんなものは王様ではない。まがいものの神様だわ。

もうその座をお下りください。王子にお譲りください」

と亜姫が言いました。

「・・・それで、お前のほうは土妃を下ろし亜王となるつもりか・・・

はっはははは!小娘!覚めながら夢見るではないわ!

そもそも余がなぜお前等ごときに捕らえられたと思うのだ。

亜姫が大人しく余の妃になるなどはなから信じておらぬわ。

城外にはお前等の息のかからん他国の兵を隠していた。

いざという時は反逆者をまとめて討つつもりでな。

・・・が、消えていた。土妃が裏切りおった。

侮っていた。あの女こそ正も義もない。

己の醜さも面子も何も気にせん。

お前はあの売女の残酷さに遠く及ばん。

王は神ではないと言ったな。それは違う。

何万何十万という民をまとめあげる髪とならねばならん。

恐れられ残酷な刃をふるう覚悟がいる。

馬鹿め のこのこ現れよって。つくづく詰めが甘い。

小娘が死ねば新亜国王も新曾国王の承認も消える!

前曾王はそう言うと、亜姫に剣を振りかざしました。

旦も光も自分たちにかかってくると思っていたので、

間に合わないと焦ったその時・・・!

ギンッ!!

薄星がその剣を受け止めました。

【重い・・・!二打目はかわせない!姫様!!】

ドッ!!

「いかに王の剣技といえど・・・捕えてしまえばどういうこともなく・・・」

爺が身を挺して剣を受け止めました。

「爺!!」

「段謹!!」

光と旦が駆け寄りました。

「何人たりとも我が王の道を妨げさせませぬ!!

陛下 臣、王の重臣となるよりこの国の”将来”の忠臣となりとうございます。

死出の旅路は臣がお供仕ります。」

「爺!!」

青い顔をしている旦に爺はこう言いました。

「王・・・子、疾お討ちめされよ!!

今までの艱難辛苦 この日この時のため!!

主に勝利をもたらすことこそ我が喜び!!」

その言葉を聞いた旦は唇をかみしめ剣を持ち換えました。

「父上 お覚悟を」

すると、前曾王はこう言いました。

「余はまた臣下の心胆を見誤ったか。だが、

天上天下に我ひとり、我が信じた道に悔いなどない。

旦 王という孤独を生きる覚悟はよいか!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前曾王を倒し、旦は爺の元に駆けつけました。

「爺!!」

「いやぁ・・・こりゃいかんですわ・・・

臣が死んだら妻に金をやってくださいよ・・・

弟とその子にもお忘れなく・・・あと従弟も」

「お前のような糞爺は死なんわ!」

そんないつもの掛け合いをしていると

「死にますよ。でも 悪くない。

我が王 万々歳・・・・

爺はそう言うと、こと切れました・・・・

ーーー人はみな死んでゆく それでも次を生きていく

生きて行かねばならないーーーー

旦の国王就任式も終え、光は曾国の宮仕えになりました。

「段謹をはじめ、人死にも少なくなかったから

今手が足らないしね。それに、きっと翠蝉ならもう少しゆっくりでも待っててくれる。

今は旦の側で支えようと思う・・・」

光が亜姫にそう言うと、

「おう!有象無象ども!」

と言って新曾王の旦が現れました。

「玉座の座り心地はいかがです?」

亜姫がそう聞くと

「は!どういうことはないな。

父王のように急に化物になるわけでなし、俺は俺だ!」

と旦は答えました。

「父王といえば・・・今更どうでもよいか」

【最後俺の名を呼んだ・・】

ずいぶんと眼中にもないフリをされたものだが、

誰も愛さず誰からも愛されない化物のフリをすることで王として

生きていたのか、今となっては誰にも分らぬことだと旦は思いました。

「次はお前の番だ。俺を曾王とするかわりにお前を亜王に。

それが協力の条件だったな。」

亜姫の戦がここから始まろうとしていました・・・

 

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女王の花【11巻】感想

翠蝉と光、薄星と亜姫・・・

身分の違う者同士の恋・・・亜姫も薄星も自分たちにこの2人を重ね合わせたのでしょう。

そして、死んでいく翠蝉の姿を見て

いつか自分達もこういいう別れが来るのだろうと想像したはずです。

悲しいですが、現実この乱世ではいつ何時なにが起こるか分かりませんからね。

これが現世であれば、薄星も亜姫も違った生き方が出来たのにと思うと辛いです。

旦が王子から曾王になりました。

これから曾王と呼ぶのね~新鮮(笑)

前曾王もまた、前亜王と同じように玉座についてから

色んな悩みを得て今の姿になってしまったのでしょう・・・

人の上に立つということは孤独な戦いでもあります。

爺、翠蝉の死も無駄にはしないよう良い国にしてほしいですね。

まとめ

女王の花の11巻ネタバレを紹介しました!

次、土妃と亜姫の戦いが始まります。

これからも色んな犠牲が出ても亜王の座は譲れません。

この漫画史上最大の戦いの火蓋が切って落とされます。

どんな話の展開になって行くのか気になってしょうがないですね!!

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